「徒手整復」を「練習」するという概念

徒手整復の練習

ほねゆきはいわゆる柔整師インフルエンサーを目指しているので、実店舗にための集客を目的にSNSを運用しているわけではありません。

しかし、SNSのアカウントを最大化し、発信を行うほとんどの人が集客を目的としているためなのか、DMや公式LINEには、その類(たぐい)の営業マンがたくさん連絡をくれます。

ほねゆき程度のアカウントでも来るのですから、もっと規模の大きいアカウントを運用している方は、読みきれないほど営業の連絡が来ていると思います。

ほねゆきは全く興味がないものには返信しませんが、例えば「フォロワー2倍にします」とかっていう無茶な営業文句に対しては、興味本位で返信することがあります。

大抵の場合、「これだけ発信の仕方に苦労しているのに、どのような方法でそんな事ができるんですか?」と聞くと、まるでスクリプトがあるかのように「独自のデータがありまして…」と返ってきます。

それに対して、「私の発信に興味のある人を増やせるんですか?」と聞くと、「興味があるかないかは関係なく、単純にフォロワー数が多いという事で信憑性が出て、聞きたい人は聞いてくれます!」との返信。

んー、まぁ間違いじゃないのかなぁと思って、「なるほど、サービスはおいくらですか?」と聞くと、だいたいが「それはぜひzoomで!」と言われます。「ズームは時間がかかるので、チャットで!」と言うと「では、お時間があるときにお願いします」と断られます。

んー、仕方ない(笑)

ほねゆきの結論としては、『SNSコンサルなどの依頼するのは時間かかるので、実際に目指す分野のSNSで活躍している人に聞くのが早い』というものです。

なんでもそうですが、その道の先人に聞くのが一番ですね!ほねゆきも分からないことはすぐネットや本に頼りますし、ネットにないことはわかる人にすぐ聞いてしまいます。自分で思考が働いていれば、それで正解だと思いますよ。

さて、本題にいきましょう!

技術の習得?

「骨折や脱臼の整復は、自分で体験しない限りその技術が身につかないのではありませんか?」
・・・皆さんからはよく、このような質問を受けます。

なるほど、整復を体験してみない限り「できる!」とは言えないでしょう。実際に整復ができてこそ、整復に対する自信がつくようにも思えます。

でも、いろんな整復を経験した人でも、初めて整復を行った時があります。ほねゆきも長年、柔道整復師として施術に携わっているとは言え、いまだに経験していない骨折や脱臼もあります。自分の技術の許容範囲を超えていると判断し、応急手当だけ行って、できる先生にお願いしたものも1つや2つではありません。

特に学生の皆さんはまだ整復を行ったことがありませんね。当然のことです。

先日のブログでも言いましたが、初めて整復を行う時は大変緊張するものです。

その時の緊張を和らげてくれるものは何だと思いますか?また、初めての整復に際して自信を持たせてくれるものは何だと思いますか?

それは、その整復を行う骨折や脱臼などの外傷に関する知識。それとその外傷に対する整復の疑似体験数でしょう。リアルに体を使った疑似体験もあれば、脳内で思考する疑似体験もあるでしょう。

まるでアストロノーツ

整復の経験が少なく、その中で疑似訓練をする様子は、言わば宇宙飛行士と同じなのです。

宇宙飛行士として宇宙に飛び立つ人たちは皆、宇宙ステーションでその日のために訓練を受けています。訓練を受けている宇宙飛行士(を目指す人たち)は、まだ宇宙に飛び立った経験はありません。宇宙に飛び立つその日を夢見て、水中のモジュールのような模擬的に作られた宇宙に近い環境でシミュレーションを行っているわけですね。

もし、あなたがこの宇宙飛行士であればどうしますか?

私ならシミュレーションを受けるだけでなく、既に宇宙に行ったことのある人にいろいろ聞いてみるでしょう。そうすれば、先輩宇宙飛行士からどのような訓練を受けるべきか、どうすればうまくできるとか、どうすれば失敗するとかいろいろと教えてもらえそうですね。

骨折や脱臼の整復も、宇宙飛行士の訓練と同じですね。整復動作を何度も繰り返し、頭の中で転位骨片の様子をイメージできるようにしましょう。また、既に整復を体験してある先輩柔道整復師から体験談を聞いてみましょう。その時に、「何がどうなっているからこうなんだ」と理屈を教えてもらいましょう。

「こういう風に患部を持って、このくらいの力でこうするんだ」といった方法論が先に来るような先輩や先生であれば、距離を取った方がいいかもしれません。

骨折一つとってみても、骨折線の状況や患者さんによって整復が異なってきます。できるだけ多く、いろんな人から聞くのが良いでしょうね。

また、ほねゆきの個人的な意見としては、体験談は成功例よりもうまくいかなかった例を聞くことをお勧めしたいですね。うまくいかなかった体験談はなかなか教えてもらえませんが、これを聞くことによって自分がそのような経験をすることを予防できるでしょう。