柔整学校の廃校が生むシワ

廃墟の画像

ほねゆきが非常勤講師を務める学校では、先月末に講師会(講習会?)がありました。

学校がらみの業界のニュースや、昨今のSNSにおける運用のあり方について釘を刺すものでした。

さて、そんな席で別のとある話題がありましたので記事にしようと思います。

もうすぐ冬に入って国試のシーズン。そしてすぐ春になります。柔整学校では卒業の合否が判定される時期ですね。

去年を振り返れば、クラスには進級した人もいれば、残念なことに留年(原級留置といいます)になった人もいます。

そして学校には、他の学校からの編入生も何人かいました。

何らかの理由があって学校を変わるわけですが、何名かは、在学していた学校が廃校されることになったため編入してくるわけです。

さらにその中の数名の人たちは、最初在学していたA校が廃校となってB校に編入したのに、その後、編入先のB校もまた廃校となってほねゆきの勤務先の学校に編入してくることになったといいます。(ーー;)

柔道整復師の学校があちこちにできた結果、学校経営に支障を来たすことになった学校が、ちらほらと出てきていますね。母校がすでに存在しない人も多いのではないのでしょうか。

なお、学校が廃校されることになった場合でも、すぐに廃校となるわけではありません。

学校には、在学している学生の人たちがいます。言い方は悪いですが、学校からすると生徒の整理をしなければいけないのです。

廃校と決定された場合でも、その時点で在学している人たちが学校を卒業するまでの間は学校は存続します。

当然に、廃校が決定された時点で、それ以降、新入生を募集することはなくなります。

ほねゆき勤務先の学校に編入してくることになった人たちは、在学していた学校での卒業を望まずに、編入する道を選んだようです。

ある意味、これまで在学していた学校に見切りをつけたとも言えるでしょうが、新たに編入する学校では必ずしも特色やカリキュラムが一致するとは言えません。

3年の間に履修する科目はだいたい同じでも、それぞれの科目が何年生の時に履修するかは学校によってずいぶんと異なります。

ですから編入先によっては、履修できていない科目を補うために、編入した学年とは異なる学年の講義を受講するケースも生じてくるのです。

いずれにせよ、編入することになった学生の人たちは、多少なりともリスクは避けられません。

社会の流れが業界の流れを生み、業界の流れが学校の流れを作る。学校の流れは人を左右し、人は社会を作ります。

ほねゆきは個人的には「業界が〜」とか「未来の柔整師が〜」とかっていうのはもう飽きた感がありますが、目の前で苦しむ卒業生や現生徒の姿は見たくないものです。