接骨院にまつわるジンクス

自由

ほねゆきが買う服は、ほとんどがGUです。

GUというのは、「自由(ジーユー)に着る」というのが由来だそうです。

残念ですが、「柔有(ジューユー:柔道整復師の施術は有益)」ではないそうです。(あたりまえだろ)

GUはあの有名な柳井社長率いる、ファーストリテイリングという日本企業が手がける洋服ブランドの1つですね。

ユニクロもファーストリテイリングのブランドです。

ファーストリテイリングのHPには、ユニクロ創業者の柳井社長の思いが綴られています。

あらゆる人のためのLifeWearには、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という強い思いが込められています。この原点を大切にして、平和な世界とより良い社会の実現のために力を尽くします。


株式会社 ファーストリテイリング

私たち柔道整復師も、既存の常識を変えることが必要ではないのでしょうか。

こんなことを言うと批判されてしまいますが、この日本には「無駄な医療」が多いです。

それは、接骨院で改善もしないのに療養費を使ってダラダラと通い続けることや、手術せずに綺麗に治る症例に対して手術をしてしまうことなどが当てはまるでしょう。

医療は常に「稼ぐ」ことと「治す」ことが隣り合わせです。

確かに稼がなければ患者さんを治すことができませんから、稼ぐことも大事です。

医療においてはまず「科学的に正しく治す」ことが前提にあって、その治療を行うのには「いくらかかります」というようにお金の話もセットで患者さんに話さないといけないと思っています。

ほねゆきは個人的に、日本は生活保護で最低限の生活が保障されているので、「価格で質が選べる医療」という、そんな世界の方が正しいと思っています。

自費をもらうことが前提に作られた療養費の制度を扱ったり、完全自費で施術をおこなっている柔整師にとっては当たり前のことだと思います。

国民皆保険制度で一定の医療水準が保たれた弊害として、それ以上の丁寧な医療を提供しても対価は一緒という混沌とした世界が出来上がりました。

混合診療の概念がない接骨院では、骨折などの外傷治療において、この辺の「常識」をうまく変えられるのではないでしょうか?

では、今日はそんな医療業界のジンクスについてです。

柔整師の価値

柔道整復師になったら、どのような患者さんに対する施術を行おうと考えていますか?

学校に入学した頃は骨折や脱臼などの外傷に対する施術を行おうと考えていたのでしょうか。

それが次第に、骨折や脱臼に対する施術は怖くなってきます。いろんな後遺症など施術におけるリスクを知れば知るほど怖くなる。

当然の話です。恥ずかしいことではありません。

その世界の詳細を知らない人が、その広い世界に驚愕してガクブルするのは不思議なことではありません。

まさに、「井の中の蛙、大海にでたらガクブル」といったところでしょうか。

昔の人はいいこと言いますね。(こんなこと言ってません。)

でも、だからと言って骨折や脱臼などの外傷に対する施術を柔整師が放棄したらどうなるでしょうか?

柔整免許の価値についてはいろいろと個人の意見があると思いますが、現実的な問題として単純に「時間と手間と技術を惜しまずに行う保存療法」が日本からなくなります。

柔整師は全ての骨折や脱臼に施術できなくても良いのです。そもそも現代では、そんなことは期待されていません。

中には、私たち柔道整復師が行う徒手整復の許容範囲を超えている場合だってあるんですからね。法的に見ても、全ての骨折はそもそも扱えません。

しかし、もしその許容範囲を超えた外傷であっても、全く手当てをすることなく転医させるのは好ましくないですね。

せめて、固定などの応急手当を行わなくっちゃ。

徒手整復の許容範囲内でも、あなたが行う手当ての技術の許容範囲内でなければいけませんね。

この自分が行える手当ての許容範囲は勉強や経験によって広げていくことが可能です。

そのために、皆さんは勉強していた、している、のです。

ジンクスがあるんでス

そんなところで、多くの人は外傷について勉強するとこんなジンクスがあることを知ります。

ジンクスは本来は縁起の悪いことに使う言葉のようですが、この記事では縁起が悪いことという前提はなくします。(参照:NHK放送文化研究所

ほねゆきが教鞭を執る学校を卒業して間もない柔道整復師Yさんがいました。

Yさんは卒業してすぐ、学校の教務に入職しました。当然、骨折や脱臼に対する施術経験は全くありません。

ある日、Yさんから肩関節脱臼の整復について教えてほしいと言われ、実技を含めてレクチャーしました。

するとどうでしょう。

レクチャーから1週間後、肩関節鎖骨下脱臼の患者さんが来院しました。Yさんは1週間前のレクチャーを思い出しながら見事整復できました。

これは、ジンクスでしょうか。

このように何か一つのことを調べて勉強していると、その外傷患者が訪れることがあるのです。

肩関節脱臼の患者さんが来たと思ったら、また日を空けずに同じ外傷の患者さんが来る。

これを、「こんな事あるよね」と仲間内で話すと、ほねゆきの接骨院だけではありません。どうやら、接骨院におけるジンクスのような気もします。

いや、病院でもそうです。

医療業界におけるジンクスなんでしょうか?

ほねゆきの所属する学校に講師として来られている外科の先生にこの話をしました。すると、その先生のところにおいても前述した傾向が認められるとか。

ほねゆきが過去に勤務した医療機関でも同じです。

もしかしたら、接骨院だけのジンクスではないかも知れません。

ほねゆきがことわざを作りましょう。

「勉強したことに、臨床で出くわす」です。

そのままかよ。お後がよろしくないようで。