どうも、外傷柔整師ほねゆきです。
さて、今日は前回の話(EP①の記事はこちら)のつづきの記事になります。
前回の振り返り
怪我してから2週間経った時に、また診察するって言われてたみたいで、私も一緒について行って、その時にエコーを見てもらいました。けど、なんかエコーでまだ靭帯がついてないって言われたんです。
その時はだいぶ腫れは減ってはいたんですけど、動かしたら足首のうちがわが痛くて、まだ足つけなかったんです。で、エコーみたら、関節がまだグラグラしてるって言われて…
それで、あと2週間ギプスするって言われて、なんか大丈夫なのかなと思って。あそこの先生は優しいし、好きなんですけど…。
さて、前回の記事はここで終わっていました。
14歳の男の子が、元々、左足関節には捻挫の既往があって不安定性を感じていたところに、バスケで捻挫をしてしまいました。
整形外科で靭帯断裂とされて2週間ギプスシャーレ固定していましたが、エコーで関節がグラグラしていると言われ、追加で2週間の固定を提案されたようです。
先ほどの問診では、整骨院に行ったとも言っていましたがどうなんでしょう。
問診のつづき
さて、その後に患者さんはどうしたんでしょうか。つづきを見ていきましょう。
それで、不安になって△△整骨院に?
それで、部活(バスケ部)の監督に相談したんです。どこか、スポーツに得意な、靭帯断裂をみてくれる病院がないかって。
それで、サポーターですぐ運動に戻れるように治療してくれるからっていうことで、「△△整骨院に行きなさい」って言われたんです。
〇〇整形外科の先生には何も言わずに、翌々日に△△整骨院に行きました。
怪我をしてから2週間は〇〇整形外科で固定して経過をみて、その2日後に△△整骨院に行ったということですね。△△整骨院では、なんと言われたんですか?
「2週間ギプス固定していたならもう固定は要らない」と言われて、「サポーターで痛みがない範囲で運動して行った方がいい」という結論でした。
△△整骨院では、エコーを見たり、その他の検査をしたりしたんですか?
押して痛いかどうかをみてもらったりしてました。
それで、すぐサポーターに変えられたんですか?どんな治療を?
固定は足首を見てもらう時に外したんですけど、その時にスネから足の甲まで赤くなっちゃってて、これはダメだっていうことで、拭いてもらったり、超音波のやつを塗ってもらったりしました。足首の腫れはだいぶ引いてはいました。それで、その日からこのサポーターに代わって、1日おきくらいで通いました。
患者さんはバッグから、しっかりめのサポーターを取り出して見せてくれました。
△△整骨院は、ほねゆきの接骨院から6kmほどの距離にあり、そこの先生と個人的な付き合いはまったくないですが、ほねゆきもその存在は知っていました。
△△整骨院のHPを見ると、院長先生はサッカーをやってたようで、「スポーツをやっている子の運動復帰を応援します!」と大きく書かれていました。
実際の実力はわかりません。
問診は終わらない
この患者さん(ご本人、男の子)は非常にコミュニケーションがうまく、読んでいただいてわかるように、聞いたことに対して的確に返答があります。
年齢に関わらず、患者さんによっては何度も言葉を変えて聞かなければならない場合もあり、読者のみなさんは「自分ならどう聞くだろう」とか、「自分ならこの返答があった次にはこれを聞くな」とか、考えてこの記事を読んでみてください。
どうやら、△△整骨院に行ったときには患者さんから見て足関節の腫脹は減少していたようです。
しかし、下腿〜足背まで発赤があったということは、神経性の炎症の波及が惹起されていたのでしょうか。
△△整骨院の先生がどこまで問診をしたのかわかりませんが、足関節の腫脹が引いていたことで、
サポーターに代わって、松葉杖も使わなくなったんですよね?症状はどうだったんですか?いつ(サポーターを)付けるとか、外すとかっていう話はありましたか?
サポータに変えて、だいぶ歩けるようにはなりました。松葉杖は△△整骨院に行った日から使ってません。サポーターは痛い時はずっと付けるように言われました。足くるぶしの内側はまだずっと痛くて、寝る時以外はつけてました。
やはり、内側は痛かったんですね。△△整骨院の先生は、足首のうちがわの痛みに関しては、なんと言っていたんですか?
「”がいけいこつ”とかいって、痛くなることもある」と言われていました。なので、治療は内側メインにやってました。
さて、足関節内側の痛みとは何が正体なんでしょうか。
ほねゆきはこの段階でいくつか鑑別が上がっていますが、読者のみなさんはどうでしょう?
あらゆる可能性も考えながら、他の先生の判断が正しいのかは疑わなければいけませんね。
聞くことがいっぱい
問診に戻ります。
話の流れは分かりました。△△整骨院にはいつまで通って、どうして当院へ来ることになったんでしょう?
△△整骨院には一昨日まで行きました。でも、治療でだいぶ歩けるようにはなったんですけど、やっぱり足首の内側の痛みが取れなくて、少し走ってみたら激痛だったみたいなんです。
△△整骨院の先生にそのことを言ったら、もしかしたら疲労骨折しているかもしれないって言われて、一度病院でレントゲンを撮ってくるように言われたんです。
そうですか。本当に大変でしたね。それで、どこかに紹介してもらったんですか?
そしたらまさか、最初に行った〇〇整形外科が提携先だって言われて、「あそこではもうレントゲン撮ってます」って言ったんです。
・・・・・。
そしたら、「え、〇〇整形に行ってたの?」って言われて。確かに最初に△△整骨院に行った時に〇〇整形とは言わなかったんですけど…。
いやぁ、やはり△△整骨院は患者さんに対してしっかり問診をしていなかったようですね。問診票に書いてもらえばすぐに分かることのような気もしますが…。
このような小さな(?)ことから、患者さんとの間に軋轢(あつれき)が生まれてしまいます。
うーん。それで、結局どうしたんですか?
結局、〇〇整形外科には行きづらいことを伝えたら、「もう少し様子を見ましょう」ということになりました。その話があったのが、先週の日曜日です。(先週の日曜日とは最後に△△整骨院に行った前の日、ほねゆきの接骨院に来た3日前)
様子を…ですか。
それでサポーターをつけて過ごしてたんですけど、昨日、バスケの試合があって。歩く時の痛みはだいぶ減っていたんで、10分だけ試合に出たんです。そしたら、終わった後に足首全体に激痛があって。△△整骨院に行って診てもらったら、「やっぱり骨が怪しい」って言われて。その日は夜の診察時間ギリギリにいったので、紹介状も書けないとも言われて、松葉杖だけ借りたんです。
それで、もうどうしたらいいか分からなくなって。友達から先生(ほねゆき)のことは骨折の専門だと聞いていて、今日伺った次第です。話が長くてすみません💦
いいえ、丁寧に話してもらってよく分かりました。では、患部を見ていきましょうね。
さて、今日はここまで。
いよいよ、患部を診ていきます。
しかし、ブログを読んでいる人はイマイチ時系列がわからないこともあるかと思いますので、次回は時系列のまとめと、ほねゆきが問診しながら何を考えていたのかを【番外編】として書きたいと思います。
その後に③ほねゆきの接骨院編がありますので、お楽しみに!
また、記事の感想・質問もツイッターやこのブログのコメント欄で募集しておりますので、時間がある方は是非!!
通院する中で、先生の診察があったり、レントゲンをまた撮ったりはしましたか?