面白い法則見つけました。

収穫の法則

8月になると、小中学生は夏休みに入りますね。

接骨院を運営していると、小中学生の患者さんは普段はこない午前中の時間帯に来院することが多くなります。

それは、親御さんに「用事は午前中に済ませたい」と思う人が多いからです。

そうなると、完全予約制の院でない場合は午前中が混みます。いつもきている午前中組の患者さんと小中学生が被るからです。

これは、どの接骨院もあるあるではないでしょうか。

こどもたちの長期休みは、お父さんお母さん、そして社会の大人たちの戦いでもあるのです。

夏休みになると親は色々なところに子どもを連れて行かなければなりません。(小さいうちから色々な経験をさせたいという愛ですね。)

最近、親御さんから聞く話だと農業体験が流行っているようです。

そんな農業体験について調べていると、とある法則を目にしました。柔整師は一生学習の道を歩むわけですが、なにか勉強するときにもこの法則は役立ちそうです。

収穫逓減の法則

収穫逓減(しゅうかくていげん)の法則」という考え方があります。

この考え方は、経済学の分野で用いられるものです。

生産のために投入した資金や労働力(時間)等の「投入量」と、その成果として得られる「収穫や産出量」との間の関係で、初期段階では「投入量」を増やせば「収穫や産出量」は増加するけれども、やがては「収穫や産出量」の増加分は次第に減っていき、ついに頭打ちになるというものです。

農業での収穫逓減の法則を、肥料と農作物の関係性で説明します。

やせた農地に肥料を与える(投資行動)と、土が肥えて農作物の収量が増えます。この状態を「逓増効果がある」といいます。

ところが、一定水準以上の肥料を与え続けると、肥料の量と収量が比例しなくなり、肥料を投下した金額や手間に対して収量が見合わなくなります。この状態を「収穫逓減する」といいます(別名、収量漸減の法則とも言われます)。

収穫逓減にならないよう、土壌の状態や作物に合わせた肥料を選択し、施肥するタイミングを見極めましょう。

収穫逓減の法則とは?農業現場での事例、回避するための行動も解説(マイナビ)

ウィキペディアフリー百科事典では、次のように書かれています。

1kg の種をある一定面積の土地に作付けすることで、1tの作物が収穫できるとする。

同じ面積にもう1kgの種を植えれば、収穫も2tになると期待されるかもしれない。

しかし、ここに収穫逓減が発生するとしたら、種を1kg増やしても、収穫できる量の増加は1tよりも少なくなる(同じ土地で、同じ季節で、単に植える種を増やしただけの場合)。

例えば、種を1kg増やしても、収穫量は0.5tしか増えないということになる。収穫逓減の法則によれば、さらに種を1kg増やして合計3kgを植えた場合、それによって増える収穫量は0.5tよりも少なくなる。例えば0.25tになる。

ウィキペディア(収穫逓減の法則)

ようは、『初期段階では投入するパワーを増やせば得られるものその分増加するが、やがて得られるものの増加分はしだいに減っていく』というものです。

勉強に例えると?

収穫逓減の法則は、勉強の場においても例えられます。

1時間の間に、100この英単語を覚えられるとしましょう。

そうすると、1時間勉強すれば100の英単語、2時間勉強すれば200、そして3時間勉強すれば300の英単語が覚えられるのでしょうか?

最初の1時間では100の単語を覚えられたとしても、次第に集中力がなくなってきて、次の1時間では100も覚えられないかも知れませんね。

また、その次の1時間では、さらに覚えられる量が80、70、60単語と減っていくかも知れません。

このように、覚えられる(収穫できる)量が減っていくだろうという考え方が「収穫逓減の法則」なのです。

試験勉強をする方法では、「コツコツ型」の人と「一夜漬け型」の人がいます。

お分かりでしょうが、コツコツ型は授業を受けるたびに復習を重ねている人。

一方、一夜漬け型は日ごろは一切勉強せずにいて、試験の前日になって一気に覚えようとする人ですね。

ここで、コツコツ型と一夜漬け型の勉強時間の配分を考えてみましょう。

コツコツ型 ――― 毎日何時間かずつ。例えば1日に1時間ずつとすると、10日で10時間。

一夜漬け型 ――― 日ごろの勉強時間は0(ゼロ)。試験の前日になって、一気に頑張る。例えば、試験の前日だけで10時間。

さて、コツコツ型も一夜漬け型も、勉強時間の合計は10時間と同じです。

ただ、コツコツ型が「1+1+・・・+1=10」なのに対して、一夜漬け型は「0+0+・・・+10=10」という違いです。

先ほど、英単語の暗記について、収穫逓減の法則を当てはめてお話しました。

この法則をここでも当てはめると、1時間勉強したとしても、1時間分の勉強効果が得られていないかも知れませんね。強引でしょうか。

コツコツ型は、毎日1時間しか勉強しませんから、収穫逓減の法則は当てはめずに済みそうです。

一方、一夜漬け型は、10時間を一気にやり遂げるわけです。

聞くだけでもゾッとしますが、最初の1時間は効率よく1時間分の勉強ができたとしても、次の1時間では80%くらいの効率?、そしてさらに次の1時間では70%とか?

結果、一夜漬け型の勉強方法では、コツコツ型と同じ10時間勉強したとしても、実質はそれよりも少ない勉強時間に相当する効果しか得られなさそうです。

定期試験に際して、学生の中には「徹夜で勉強しました!」という人がいますが、そんな人って、やっぱり成績が思わしくない人が多いんですよね。(^^;

収穫逓減の法則を理解してからは、ほねゆきはコツコツ型の勉強を心がけています。